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Kaz Saita(raspi5) 2024-05-17 13:15:03 +09:00
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commit d7e1b16590

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@ -47,7 +47,7 @@ int main(void)
レキシカルスコープの言語では、変数名とその参照先は一意に決まる。実行された状況などに左右されない。ここでいう一意というのは、「同じ名前の変数が色々定義されてた場合、そのうちのどれ?」というのが(つまり、環境フレームが)一意という意味であって、その中身は実行された状況に左右されない、というわけではない。
ダイナミックスコープの言語では、変数の値がどうなっているかは、実行された状況に左右される(だからダイナミックスコープという)。
ダイナミックスコープの言語では、変数名で何を参照するかが、実行された状況に左右される(だからダイナミックスコープという)。
例えば、下記を実行したら、ダイナミックスコープの場合は`2`が表示される。実際は0だけど。
```c
@ -82,9 +82,9 @@ int main(void)
## 経緯とかお気持ちとか
そもそもはレキシカルスコープにしたかったが、初期のLISPではダイナミックスコープになってしまったらしい。じゃあその頃、他の言語はどうだったんだ、とか、別途気になる。
レキシカルスコープがいかに重要なのかとか、どうやったらそれが実現できるのかをレキシカルスコープなschemeを作った人が書いたSICPが詳細に説明しているのは、そういう理由からかもしれない(根拠なし)。cf. [評価の環境モデル(SICP)](https://sicp.iijlab.net/fulltext/x320.html)
レキシカルスコープがいかに重要なのか?とか、どうやったらそれが実現できるのか?をレキシカルスコープなlispことschemeを作った人が書いたSICPが、やたら詳細に説明しているのは、そういう理由からかもしれない(根拠なし)。cf. [評価の環境モデル(SICP)](https://sicp.iijlab.net/fulltext/x320.html)
ちなみにレキシカルスコープのインタプリタを実装しようとすると、関数呼び出しのとき、別の関数を呼ぶ場合、呼び出し元で定義したローカル変数のかたまり(フレーム)を一旦無効にしてから関数を呼び出す必要があり、関数から戻って来た時にフレームを再度有効にする必要がある。この用途のため、フレーム保存しておく必要があるが、再帰呼び出しなどの時、(末尾再帰でないなら)毎回そのフレームを保存しておく必要があり、メモリ消費量が多くなる。というような、「ダイナミックスコープになった経緯」みたいな話をネットでチョイチョイ見るが、単純にフレームの保存をしていないという、現代の視点から見るとバグっぽい挙動に見えてしまう。
ちなみにレキシカルスコープのインタプリタを実装しようとすると、関数呼び出しのとき、別の関数を呼ぶ場合、呼び出し元で定義したローカル変数のかたまり(フレーム)を一旦無効にしてから関数を呼び出す必要があり、関数から戻って来た時にフレームを再度有効にする必要がある。この用途のため、フレーム保存しておく必要があるが、再帰呼び出しなどの時、(末尾再帰でないなら)毎回そのフレームを保存しておく必要があり、メモリ消費量が多くなる。まあ実際そうなんだけど、このような、「ダイナミックスコープになった経緯」みたいな話をネットでチョイチョイ見るが、単純にフレームの保存をしていないという、現代の視点から見るとバグっぽい挙動に見えてしまう。
### Refs.